史跡巡り…と言えば何を思い受かべるでしょう。
荘厳な寺院の空間、静かな佇まいの神社、石垣の上に聳える立派なお城などなど、目に見えるものを巡るのが歴史に触れることだとお思われている方も多いかもしれませんね。
でも、今回お勧めするのは、明日香村。そう、何処か一か所ではなく村まるごとです。
飛鳥時代に基礎が築かれたとされる場所。それが明日香村。
歴史好きでなくても、一度は耳にしたことのある飛鳥という言葉。
今から1400年前の飛鳥時代に基礎が築かれたとされる場所。それが明日香村です。
明日香村は、30年前から「明日香法(正式名称:明日香村における歴史的風土の保存及び生活環境の整備等に関する特別措置法)」によってその景観が守られています。
ですので、大きな建物もなく昔の農村の風景を色濃く残しています。
30年もあれば人は大きく変わります。勿論世の中も。
しかし、明日香村は30年前の風景を保持しています。
電信柱も電線もなく、広がる空を存分に味わうことができます。これって、山の頂上にでも行かないと望めない風景ではないでしょうか。
りっぱなお寺も神社もありませんが、今も村内には飛鳥時代の遺跡が沢山地下に埋もれています。つまり、地上には何も無いところということになるかもしれません。が、古代の面影を追いかけるには、明日香村が最適です。
明日香村を訪れたなら、ガイドブックなんかを持って主な遺跡を回るのもいいかもしれませんが、ひとまずはその風景を楽しんでください。
30年前、貴方は何をされていましたか?
もう、生まれていましたか?まだ影も形もありませんでした?
学生でしたか?もうお仕事をなさってましたか?
好きな人はいましたか?最愛の人がいましたか?
もう家族をお持ちでしたか?
そんなことを考えながら明日香村を歩いていると、ふとした瞬間に日本の歴史と貴方の歴史とが、長閑な田園風景の中でリンクするかもしれませんよ。
日本発祥の飛鳥地方
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ニックネーム | さばずき |
レビュースポットの場所 | 明日香板葺の宮 |
今は田園風景の広がる美しい里山の飛鳥地方ですが、今からおよそ1300年前この地方は天皇が暮らす都がありました。都といっても土地の広さから言って、まだ小さな規模だったようにおもいます。その後巨大な藤原京ができ、その後は有名な平城京へと遷都されていきます。板葺の宮は、大化の改新で蘇我入鹿が切り殺されるという何とも生臭い場面で登場してきます。今は礎石が残るのみ。古のクーデーターが起こった場所とは想像もできないほどののどかな空気が漂っています。周辺の飛鳥寺などをめぐるコースは奈良の小学生の遠足の定番となっています。 |
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古代のミステリー
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ニックネーム | さばずき |
レビュースポットの場所 | 明日香の亀石 |
飛鳥めぐりのコースの中に田んぼのあぜ道に突然巨大な石があらわれます。名前は亀石といいますが、どこからどうみてもカメには見えません。平べったい逆三角形のようなのっぺりとした石がただあるだけのようなのですが、この亀石には恐ろしい伝説があります。亀石が西を向けばたちまちこの地方は洪水におそわれるというようなものです。ほんとかな?うそでしょ?とおもうほど川もないようなところです。ただ偶然とは思えない光景が広がりを見せるところがあります。飛鳥地方からくるまで15分ほど行くと桜井市というところに、今は国道となっているところからみわたすと、その昔、海であったといわれる場所がみわたせます。まさに飛鳥も含んでいるようにおもいました。いたずらでも亀石を西に向けてはいけないそうです。 |
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明日香村の謎の石造物
満足度 | |
ニックネーム | あるぺん |
レビュースポットの場所 | 奈良県明日香村岡、明日香村の酒船石 |
明日香村には飛鳥時代の遺跡が数多くあります。時代が古いために記録が残っておらず謎に包まれた石造物も多くあり、そのひとつが酒船石です。平たい岩の上面に、幾何学的な形をしたいくつかの窪みや溝が刻んであります。窪みには水をひいて祭祀が行われていたとも言いますが、詳しいことは分かっておらず古代へのロマンが掻き立てられます。 明日香村には酒船石をはじめ巨大な石の遺構が散在していて、「屋根のない博物館」というキャッチコピーの通り屋外でのびのびと遺跡に触れることができました。 |
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亀石:カメさん・・・
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ニックネーム | 豆狸 |
レビュースポットの場所 | 奈良県明日香村 |
山が広がり畑が並ぶ明日香村ののどかな景色の中にある亀のような形をした大きな石です。道の脇に堂々と鎮座しています。何の目的で造られたのかわかっていないそうです。諸説あるみたいだけど、結局のところはっきりした結論が出ていないみたい。謎の石です。と書くとミステリアスで近寄り難い物のような印象を与えてしまうかも知れませんが、石の形自体は面白いので、石像として見て楽しめました。亀の表情がまるで笑っているみたいで、和みます。 |
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