歴史スポットレビュー

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京都府

京都南禅寺の古さと水路閣の新しさが歴史を語っている

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南禅寺は京都の東山付近にあり、1291年に亀山法王が大明国師を迎え、自身の離宮跡に開山した禅寺です。
10歳にして即位し、蒙古襲来などの国難にも遭われた法王は、無関普門禅師(大明国師)を崇拝して深く帰依したそうです。

現在では、日本の禅寺の中でも最高位の格式を誇っています。

南禅寺と言えば「天下竜門」と呼ばれる三門が特に有名で、歌舞伎の「石川五右衛門 五三の桐」で有名な台詞『絶景かな、絶景かな』は、知っている人も多いでしょう。

ずっしりとした太い柱を使用した三門(山門)は、正門として南禅寺に入るとすぐに目に付きます。
内階段で上ることができるので、絶景を眺めるのもよいでしょう。

南禅寺の伽藍は兵火で消失したため、1628年に藤堂高虎によって再建されたものですが、静かな庭園は江戸初期の代表的な枯山水庭園でもあり、座禅なども体験することができるそうです。

もう一つの歴史ある建造物は、南禅寺奥にある水路閣と呼ばれるアーチ橋です。よく推理ドラマなどで出てくるので、ご存知の方は多いでしょう。

琵琶湖の湖水を京都市内に引く「琵琶湖疏水」を通すために、明治23年に造られました。南禅寺の古い伽藍と近代的なレンガ造りの橋は、そのギャップが面白く、ぜひ見ていただきたいもの。

6月の初旬、入梅した京都に娘と二人で旅行しました。
もちろん南禅寺は外せませんから、少し雨模様の中、修学旅行の生徒達を避けながら、方場内の有名な襖絵「水呑みの虎」を見たり、方丈庭園の「虎の子渡し」を眺めたり、たっぷりと古さを満喫しました。

桜と紅葉の頃が有名なようですが、新緑が美しい雨の南禅寺もなかなかです。
山門の柱の太さと高さにも驚きましたが、跨ぐにも大変な高い土台にもびっくりで、年配の方などは腰掛けて休んでいらしたけど「よいのかなぁ」と言う感じ。
水路閣は雨に濡れて、レンガの色合いが更にしっとりと趣が深かったのでする
娘は勤めていますから、テレビドラマはあまり見ないので、私の説明には「へえー」の一言だけ。

以前、兄弟で来た秋の南禅寺はとても賑やかでしたが、梅雨時の今回はしっとりと落ち着いていました。
隣の永観堂から哲学の道を通って銀閣寺へ向かいましたが、ゆっくり歩いて食事して命の洗濯ができた旅でした。

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