歴史スポットレビュー

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兵庫県

創業1751年神戸灘の歴史的酒蔵酒心館

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酒心館は今から260余年前の宝暦元年(1751年)12月、灘五郷の一つ御影郷(みかげごう)で酒造りをはじめた神戸の中でも歴史的価値の高い酒蔵です。

麹は今でも全量手造りで、日本の名水百選に選ばれている「宮水」(硬水)、兵庫県で育まれた最良の原料米を使用し「箱麹法」といわれる完全手作業の麹造りの伝統を守り続け日本酒の歴史を知る上で欠かせない場所です。

神戸灘の歴史的酒蔵酒心館

この酒蔵を見学するきっかけになったのは、ヨーロッパからのお客さんに喜んでもらえる歴史的観光スポットを神戸市内で探していた時に偶然見つけました。

市内には他にも酒蔵はたくさんあるのですが、掲載されていた写真と実際に訪れたことがある方たちのレビューを読んで酒心館に決めました。

酒心館に行った時は、早咲きの桜の時期と重なって、門をくぐってすぐに出迎えてくれる見事なしだれ桜と酒蔵がマッチしてタイムスリップしたかのような感覚になりました。
資料館に入るまでにしだれ桜や実際に使用していた巨大な酒樽などの記念撮影スポットが絶妙に配置されていて資料館に入る前にも十分に楽しめます。

資料館には酒作りに欠かせない歴史的道具が蔵人人形と共に展示してあって、臨場感たっぷりに酒作りの歴史を教えてくれるので子供も楽しめます。
壁には酒蔵の歴史をたどる貴重な写真や資料が展示され、ビデオも上映されていて日本酒に詳しくない人でも分かりやすく工夫されていて飽きません。

戦争や震災を乗り越えた事実を知ると、先代たちが守ろうとした日本酒により愛着がわいてきます。
資料の量は多すぎず、少なすぎず程よい情報量を得て試飲コーナーに進むことができます。
灘の日本酒の歴史を知って飲むお酒は最高です。日本酒があまり得意じゃない方でも楽しめるように柚子酒などの果実酒も充実していて女性も楽しめます。

敷地内には食事処もあって、日本酒に合う蕎麦は絶品でした。
この建物も酒蔵を利用しているのか非常に趣があって雰囲気を壊さず、美しい庭と美味しい日本酒にじっくり歴史を味わうことができます。

日本酒好きの方にはもちろんですが、日本人として日本酒の歴史を知らなのはあまりにももったいないので日本酒を飲んだことがない若い人達や女性にもオススメしたいです。
今や世界に誇る灘の酒、桜の季節に合わせてぜひ訪ねて欲しい歴史スポットです。

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