小田原城の全国的な知名度はどの程度なのかわかりませんが、歴史好き、さらには城好きの中では有名な城であることは間違いありません。
北条早雲から始まる後北条氏五代に渡っての居城であり、上杉謙信や武田信玄の軍勢が攻めかかるも落城することなく、豊臣秀吉による城攻めでほぼ無血開城するまで堅固な城として関東に名を轟かせた名城です。
元をたどると北条早雲以前から見なければいけなかったり、後北条氏の後、徳川家康の管理下に移った後の歴史も無視してはいけないんですが、城としての機能を十二分に発揮し続け、城として輝いていたという点では後北条氏の時代の小田原城を代表として挙げてもいいでしょう。
小田原城のおすすめポイント
おすすめできる点として、天守が現在も存在しているということが第一です。
木造で後北条氏の頃から残っている天守、と紹介できればいいんですが、天守は過去に取り壊された後、鉄筋コンクリートで復元されたものです。
しかし鉄筋コンクリート製だからといって外観がとんでもないわけでもなく、当時の面影を残しつつしっかりと城の美しさを保っています。
城の周囲を多少遠巻きではありますが車でも走ることができる上に、道によっては天守を間近に見ながら車を走らせることも出来るんですが、見ればみるほど様子の良さを感じます。
天守の最上階に登って周囲を眺めてみると相模湾は一望ですし、小田原の城下町を阻まれるものもなく眺めることができ、ちょっとした殿様気分になれます。
城に興味をもっている人には当然ながらおすすめできますし、城に興味がないという人でも、小田原城全体が見せてくれる四季折々の風景を楽しんでもらえるはずです。
冬には雪が積もって幻想的になることもありますし、特におすすめなのは春の小田原城です。
桜が多く植えられているので、満開の頃の小田原城は城と桜の美しさが相まって凄く綺麗です。
贔屓目なのかもしれませんが、何度見ても飽きない城ですし、何度行っても楽しめる城です。